東京のGⅠ5連戦がスタート。初戦は
NHKマイルC(5月5日、芝1600メートル)が行われる。レース史上初めて2歳王者と2歳女王の対決が実現。豪華顔ぶれがそろい、ハイレベルな3歳マイル王決定戦が繰り広げられる。
ジャンタルマンタル(栗東・
高野友和厩舎、牡)はデビュー3連勝で朝日杯フューチュリティSを制覇。距離が不安視された前走の
皐月賞(3着)でも早め先頭から見せ場を作り、世代トップクラスの能力を示した。マイルは2戦して負けなし。2つ目の勲章を手に入れるには絶好の舞台だ。
アスコリピチェーノ(美浦・
黒岩陽一厩舎、牝)はデビュー3連勝で
阪神ジュベナイルフィリーズを制覇。
桜花賞で初めて土が付いたが、4コーナーで外にはじかれる場面がありながら2着確保なら内容は悪くない。左回りへの適性は証明済みで、休養明けを一度走った上積みも十分。久々に関東圏で戦える点も魅力だ。
エコロブルーム(美浦・
加藤征弘厩舎、牡)は1番人気に支持された
シンザン記念でノーブルロジャー(栗東・
吉岡辰弥厩舎、牡)に敗れたが、続く
ニュージーランドTで重賞初制覇。ソフトな馬場も意に介さず、力強く差し切った。時計の出やすい東京であれば、さらに末脚の威力が増すだろう。
ノーブルロジャー(栗東・
吉岡辰弥厩舎、牡)も
シンザン記念優勝後、重馬場の
毎日杯で2着と崩れておらず、馬場のいい東京なら巻き返しの可能性はある。
サウジアラビアロイヤルC、
ニュージーランドTとマイル重賞で2着が続く
ボンドガール(美浦・
手塚貴久厩舎、牝)も上昇度は抜群。当レース最多タイの3勝を挙げる
武豊騎手を背に、戴冠を目指す。
サウジアラビアロイヤルCを優勝した
ゴンバデカーブース(美浦・
堀宣行厩舎、牡)もスケール上位。手術明けでも軽視できない。
アーリントンCを制した
ディスペランツァ(栗東・
吉岡辰弥厩舎、牡)の破壊力にも注目だ。