3歳馬の頂点を決める競馬の祭典「第85回
日本ダービー」(27日、東京、GI、芝2400メートル)は混戦模様となっているが、もしこの馬が
皐月賞に出ていたら、ここでも断然の人気となっていたか。
朝日杯FS馬
ダノンプレミアムはデビューから弥生賞までの4戦がまさに圧倒的な内容で、状態さえ整えばV5でのダービー戴冠も十分な実力馬。折り合いに一抹の不安が残るものの、やはり最有力候補であることに変わりはない。
中内田充正調教師(39)も、毅然とした態度で大一番を迎える。
--弥生賞は見事に1番人気に応えた
中内田充正調教師「スタートはいつもどおりに良かったけど、1コーナーの入りで力んでいたので、道中は心配していました。ただ、4コーナーでは馬場のいいところを選ぶように走って、最後までしっかりと脚を使っていましたね」
--2着
ワグネリアンとは1馬身半差でも、まったく危なげなかった
「中山の2000メートルはトリッキーなコース形態なので、期待より心配のほうが大きかったんですが、(川田)ジョッキーがうまくレースを教え込んでくれましたね」
--デビューから無傷の4連勝。
皐月賞では圧倒的な存在になるはずだったが…
「
皐月賞を目指していたけど、挫跖(硬い物を踏んだりして蹄の内側に内出血や炎症を起こすこと)のために2週間、調整ができなかった。だから
皐月賞を回避して、ダービーを目指すことになりました」
--ここまでの調整過程は
「目標を切り替えてからは順調にきています。(挫跖明けなのに)日々のケアや普段の調教に応えてくれたことは偉いと思います。先週は川田騎手が乗ってCWコースで強めの負荷をかけて、ジョッキーも納得の動きをしてくれました」
--23日の最終追い切りは
「今週も川田騎手に乗ってもらって、5Fから半マイルくらいが時計になれば、と思っていました。引っ張り殺さずに、馬が気持ち良く、ギアをひとつずつ上げるような感じでやりました。順調にきているし、もう挫跖は問題ないですね」
--結局、弥生賞からは3カ月弱、間隔が空いている
「これまでも(4連勝の間も)間隔を空けて使ってきましたし、“結果的に”ということではあるけど、心配はしていません。休み明けは上手に走る馬だし。それより、不安が残るとすれば距離でしょう」
--不安はどういう面から