今週もGIの舞台は阪神。2歳マイル王者決定戦「第69回朝日杯FS」(17日、GI、芝1600メートル)が行われる。阪神JFでは無敗の3連勝女王が誕生したが、こちらも注目を集めるのは無傷の重賞ウイナー。サウジアラビアRCを制したダノンプレミアムだ。
ダノンプレミアムは阪神9Fのデビュー戦をスピードの違いで4馬身差押し切って、前走の東京マイル・サウジアラビアRCも2番手追走から危なげなく抜け出した。
「初戦はビッシリ仕上げていなかったから、前走はいくらか上積みがあった。競馬にいくとしっかり走る。これから出てくる課題を修正しながら育てていきたい」と、中内田調教師は実戦向きをアピールする。
やや間隔は空いたが、動きは絶品。先週はCWコース3頭併せでラスト1F11秒4の強烈な切れ味を発揮し、ともに出走する新潟2歳S馬フロンティアを3馬身、2歳未勝利ノーブルスピリットを1秒1突き放した。
「思っていた感じ。いい状態でレースに向かえそうだ。そう大きな変化はなく、レースまでに急いでやらなければならないこともない。一戦ごとに力をつけているようだね」とドッシリ構える。
今年から年末のホープフルS(28日、中山、芝2000メートル)がGIに昇格。クラシックにつながる意味では朝日杯の存在感が薄れる恐れもあるが、勝てば来春も注目されるであろうディープインパクト産駒。無敗V3を決め、スターダムにのし上がるか。(夕刊フジ)
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