第64回
毎日杯(25日、阪神11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・外1800メートル、1着本賞金3800万円=出走8頭)
皐月賞への東上最終便となるレースは、2番人気
アルアインが2番手から直線で抜け出して重賞初制覇。弾みをつけて、3冠初戦に向かう。タイム1分46秒5(良)。断然の1番人気に推された同じ栗東・池江厩舎の
サトノアーサーは最後方から伸びたが、1/2馬身差の2着に敗れた。
待望の重賞Vで、クラシックへの扉をこじ開けた。
アルアインが僚馬
サトノアーサーの追撃を振り切って重賞初V。松山騎手が笑顔で振り返る。
「最後は『しのいでくれ』と思いながら追いました。自在性があって、どこからでも競馬ができるし、しまいの脚もいいものがあります」
離れた2番手を進んだが、外から他馬が馬体を併せにきて道中は厳しい形。それでも、直線は後続を突き放し、外から迫る強敵を半馬身封じた。池江調教師も「逃げる馬は分かっていたし、それを射程に入れて、と指示しました。見た目以上にプレッシャーがきついレースだったのに、よく勝ってくれた」とセンスの高さを再認識だ。
次走は
皐月賞(4月16日、中山、GI、芝2000メートル)。「きょうの内容なら、2000メートルでも大丈夫でしょう」とトレーナー。胸を張って3冠初戦に挑む。 (片山和広)
★25日阪神11R「
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