まさしく百花繚乱。11日の2歳女王決定戦「第68回
阪神JF」(阪神、GI、芝1600メートル)に来春のヒロイン候補が勢ぞろいする。父母合わせて16冠の怪物フランケル産駒
ソウルスターリングなど男勝りの精鋭が
ズラリ顔を見せるが、まずは3戦3勝と負け知らずのGIIウイナー、
ジューヌエコールにスポットだ。
ジューヌエコールは牡馬相手の前走・
デイリー杯2歳Sを、好位からズバッ。行きたがる面を鞍上が好位でなだめ、しっかり脚をためて直線へ。メンバー中最速の上がり3F33秒6で先行勢の間を割ってきた。
「中間の練習で駐立は良くなっていたけど、うまくゲートを出てくれましたね。課題だった1Fの延長もしっかりこなしてくれました」と安田調教師。
あえて牡馬にぶつけたのは、牝馬限定のGIII
ファンタジーS(京都芝1400メートル)だとスタート直後の下り坂が心配になるため。レベルアップは承知のうえで挑んだ“代替え”GIIで牡馬を叩きつぶすのだから、相当なポテンシャルの高さだ。
「使うたびに成長している。マイルはギリギリだと思っていたのが、あの勝ちっぷりだからね」と指揮官。
先週30日のCWコースは渋化が残るウッドチップを苦にすることなく、軽快なフットワークで先行。持ったまま、ゴール前で気合が入った2歳新馬
サトノシュテルンと併入した。
「予定どおり。新馬が相手だから、これくらいは走ってくれないとね」と余力は十分。そして、「GIだけに相手はそろうから」と表情を引き締めた。怪物の娘を破って無傷V4を果たせば、来春のクラシックがグッと近づいてくる。(夕刊フジ)
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